■霧島便り96
【馬酔木・あせび】

写真は庭の馬酔木。
「馬酔木」は、馬が食べると酔って足がなえることから「足癈(あしじひ)」とよばれ、時とともに変化し「あしび」から「あせび」となりました。
馬酔木の枝葉には「アセボチン」という有毒成分が含まれ、葉を煎じたものは殺虫剤としても使われています。
そして
馬酔木(あせび)の学名は
「Pieris japonica」
Pieris(ピエリス)は、ギリシャ神話の詩の女神〔Pieris〕の名にちなんだものです。
池水に
影さへ見えて
咲きにほう
あしびの花を
袖に扱入(こき)れな
『万葉集:大伴家持(おおとものやかもち)』
磯の上に
生ふるあしびを
手折らめど
見すべき君が
ありといはなくに
『万葉集:大来皇女(おおくのひめみこ)』
花言葉は
「犠牲」
「清純な心」
3・11 合掌礼拝