■霧島便り82
【病気と自然界】
15年ほど前に当時御歳80を超えるお医者様と対談の機会をいただいたことがあります。
そのお医者様の話しによれば、糖尿という病は戦後の食糧不足時、富裕層以外ほとんどなかったそうです。
食生活システム改善や便利さとともに急増した病気の代表が糖尿病です。
日本は飽食の時代です。
不自然な栄養の摂り方が蔓延している現在だからこそ、糖尿病が贅沢病といわれているゆえんです。
最近では、小学生にも糖尿病が増えています。しかも、都会のみならず地方にも広がっています。
糖尿病の前兆である低血糖症も潜在的にものすごい数とききます。
さらには、犬や猫、山に住む動物、残飯をあさるカラスにまで広がっているというから大変です。
現代病といわれる生活習慣病は、糖尿に限らず確実に世に広がっています。
また逆に、貧困にあえぎ餓死する子どもたちも大勢います。
経済優先で、「食」をもコントロールする我々人類は、格差を広げ自然界までも汚しています。
あまりにも不自然で、身勝手なシステムに甘え、感謝をする心も忘れてしまったら、それを自然が喜ぶわけがありません。
自然はどれほどまでに与えてくださっているか。わたしたちは、よくよく頭を冷やして、考え行動しなければならないと思います。
木津龍馬 拝
