■霧島便り76
【続・陰性便秘と陽性便秘】
霧島便り71の続きです。
陰性便秘を別名「弛緩性便秘」、陽性便秘を「痙攣性便秘」とよびます。
この陰性陽性両便秘に効果が期待できるのは、やはり海草類です。
中でも、手軽に利用できるものが「寒天」です。
寒天は、腸内温度を上げ、腸の運動を活発にします。
便秘が長年にわたり、常習的になると、「憩室症」という状態に陥るリスクがあがります。
憩室症とは、消化管壁が外側に向かって袋状に飛び出した状態をいいます。
憩室は十二指腸や食道にも発生し、最も多く大腸に現れます。
ガスの発生で大腸内部の圧力が高まり、大腸の腸管壁が外側に向いて袋状に飛び出します。
このような状態の人は、炭酸飲料水や動物性蛋白質過多に気をつけねばなりません。
大腸憩室症は、日本人では右側、欧米人では左側に多く起こります。
これは食生活の違いによる症状の違いです。
通常は無自覚のことが多いのですが、憩室の中に炎症を起こして、突然腹痛が起こったり、出血することがあります。
腹部膨満感を感じることが多いときには、要注意です。
原因はストレス、加齢や食物繊維の摂取量が少ないときなどですから、陽性の便秘の疑いが大です。
食生活の欧米化がこの病気を増加させているといわれ、浅はかに考えていると、治療を必要とする合併症に陥ります。
このような症状に心当りのあるひとは、食前食後の炭酸飲料水を飲むことは控えた方がよいでしょう。
また、食後すぐに果物類などのデザート類の摂取にも要注意です。
食後30分~1時間あとなら問題ありません。
健康体な方は、デザートを普通に摂っても大丈夫です。
便秘は、陰性陽性にかぎらず、「腸能力」を下げ病の温床になります。
普段から快便を目指しましょー\(^o^)/\(^o^)/
木津龍馬
