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霧島便り

■霧島便り75

【考察・サラダ編】




大根と人参のしゃきしゃきサラダ!なんて、よくメニューにありますよね。

食育でもお伝えしましたが、「ナマ野菜・意外な落とし穴」の復習で~す。


ナマの人参には、アスコルビナーゼという物質が含まれております。

このアスコルビナーゼは、ビタミンCを酸化させてしまう働きがあるとされています。

つまり、ナマの人参はビタミンCを含む他のナマ野菜と一緒には摂らない方が無難ということです。(だから温野菜や油で炒めるとよいのですね~。+陽性が強くなりますから、一石二鳥です。)

しかし、アスコルビナーゼは酸に弱いので、酢、黒酢やレモン汁等でドレッシングを作って食べれば問題ありませーん。\(^o^)/





※え?『ナマの人参を他のナマ野菜と食べてもとっても大丈夫』という学説もあるの?だって『モミジおろし』があるじゃない!

★★二種類のビタミンC★★

●還元型ビタミンCと酸化型ビタミンC●


アスコルビナーゼのことを「アスコルビン酸酸化酵素」と呼びます。

そしてなんと、アスコルビナーゼという酵素名はいま現在、学術用語として使われていません。

この酵素が還元型ビタミンC(L-アスコルビン酸)を酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)に変化させます。

体内でも還元型ビタミンCはデヒドロアスコルビン酸に酸化されます。

しかし、この酸化型のアスコルビン酸は、状況に応じて容易に還元型に変容します。これが人体の不思議です。(※つまり還元型ビタミンCを摂取しても、酸化型ビタミンCを摂取しても、体内ではそのビタミンCのほとんどが還元型ビタミンCとして存在できます。)


そのため、「還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCの効力は体内では同等である」とされます。

それらは、「四訂食品成分表」からよみとると、還元型ビタミンC+酸化型ビタミンC=ビタミンC量(総合量)として示されています。



◎結論

学術的には、ナマの人参を他のビタミンCを含むナマ野菜と一緒に摂っても問題ないといえます。

しかし、人参を含む野菜の鮮度にもよるということを考慮しなければなりません。

健康体なら問題ないとしても、風邪や病気療養中、または未病の自覚からの体質改善を目的とすれば、ナマの人参はビタミンCを含む野菜と一緒には摂らない方がよいでしょう。

陽性特質を活かすなら、温野菜が一番です。


難しかったですね~。


本日の授業おわり。礼! m(__)m m(__)m


木津龍馬



木津龍馬

調和力ごはん