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霧島便り

■霧島便り503

【捨てられた子猫】




霧島牧園高千穂の山中に、小さな小さな命が捨てられていた。


やっとの思いで人里に辿り着いたのだろう。


大人の両手のひらくらいの雑種の黒い子猫は、右目が完全に潰れ、左目も分泌液で固まってまったく前が見えていない状態だった。


鼻も風邪できかず、いったいどうやってここまできたのか。我が家のベランダで、か細い声で泣いていた。

痩せ細り、衰弱しきった体は、もう命が尽きようとしていることが容易に想像できた。


このままにしておけば、いずれカラスに攻撃されるか、狩りもできずに、餓死して自然に淘汰されるだろう。


自分の介入に疑問をもちながらも、すぐに体は動いていた。情とかそんなもんではなかった。


家族も了承し、たまらず車を走らせ、国分の動物病院に駆け込んだ。


先生によれば生後2ヶ月のメスで、よくまぁこの状態で生きていた、と。そして、野良猫が産んだ子の可能性は低いとのことだった。

誰が捨てたのか。悲しくなった。


10日間入院して、元気を回復した片目の黒い子猫を「クロ」と名付けた。


方々に里親を探したが、片目のハンデがあるからか、なかなか見つからなかった。


また、我が家で飼おうにも、高齢の猫がすでにいる。感染のリスクがあるので多頭飼いは避けたほうがよい、特に高齢の猫とはダメです、と、医者の言葉だった。


色々考えたあげく、家が無理なら、少し離れた会社事務所でしばらくあずかることにした。生後3ヶ月を過ぎれば、新たな検査で確定事項がはっきりして、感染リスクが無ければ多頭飼いも可能になるかもしれない。そこに望みをつなぎながら、いざとなったらずっと面倒をみよう。


さっそく、160センチほどの高さのあるゲージを作り、広々と遊べるように事務所にクロの部屋を作った。


僕が病院に迎えに行ったとき、まるで親に再会したように嬉しそうに片目のクロは、泣いたのだ。

文字通り、涙を流したのだ。

しかも、潰れた目からも涙がでていたのだ。



せめて里親が見つかるまでは、のびのびと過ごせるように。外敵だらけの山の中で、頑張ってきた小さなクロだ。少しは楽してもよいだろう。

これも何かの縁だ。


今では食欲も旺盛で、たった一回でトイレも覚えた賢いクロです。


元気に走り回り、ゲージの段差もピョンピョン飛び移ります。


声は小さめで、とっても性格のよいこです。動物病院のスタッフたちも性格のよさに驚いていました。なぜなら、ふつうこんな状態で発見された子は、卑屈になることが多いからです。


感動します。


引き続き、里親募集しています。


どうか、たいせつに育てて下さるかた、一報お待ちしております。


宜しくお願い致します。


ゲージとクロを木津が直接お持ちします。


木津龍馬

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