■霧島便り419
【アケビのちから】

アケビの別名は通(もくつう)、通草(つうそう)。
薬効は、癌予防、抗炎症作用、脂質降下作用、肝臓病予防、腹水予防改善、淋病改善、利尿作用と様々。
落葉つる性植物で、春には薄紅色の小さな花をつけ、今の季節(秋)に楕円形の実を結びます。
生薬の「木通(もくつう)」はアケビの茎を輪切りにしたものです。
茎には、抗炎症、利尿、抗潰瘍、脂質降下などの効果もある、トリテルペノイド、ヘデラゲニン、オレアノール酸が含まれます。
漢方では腎臓に働き、膀胱炎や浮腫、湿疹、月経不順、母乳不足などに用いることができます。
木通をキササゲといっしょに煎じて浮腫に用いたり、煎じた液で腫物ができている患部を洗うと効果があります。
アケビの果実は「八月札(はちがつさつ)」「預知子(よちし)」といいます。
生食もOKです。
乾燥しても利用します。
種子にはオレイン酸、リノレイン酸、パルミチンなどの脂肪油を約18%、数種のトリテルペノイドサポニンを含みます。
漢方では胸脇部の痛みや胃痛、下腹部痛、月経痛、腰痛などに使います。
また、中医学では尿路結石や乳癌ヘの投与、効果が研究されています。
熟した果実の中には黒い種が多数ならび、半透明の果肉に包まれています。
よく熟した果肉は甘味があります。種は噛み砕くと、かなり苦味があり、2~3時間は喉や口内がヒリヒリします。
実が開いていない赤い果実は皮ごと料理に使います。
ツル部は丈夫なので椅子や籠、敷物などに利用されています。
新葉をほうじて、お茶として飲むと、利尿、健胃に効果があります。
葉、茎を20~30g煎じて飲むと、腹水などを改善します。
半透明の果肉は適度に食べてください。
※アケビのツル、葉、茎、果実は8~9月に採取して日干しにします。

写真はアケビの皮の味噌炒めです。熟れたアケビの皮は、やわらかでとても美味しくいただけます。
国際中医師
木津学
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