■霧島便り41
【ホルモンバランス・陰陽バランスと虹】
秋もおわり、そろそろ冬に入ろうとしています。
これからは冷えの対策はもちろんのこと、受講生のなかにはたくさんの女性群もいらっしゃるので、今回はホルモンバランスのお話を。少しばかり「耳にタコ」な内容かとは思いますが、ご容赦くださいねー。
ホルモンバランスの崩れを引き起こす原因は、思春期や更年期といった年齢的な身体の変化を起因としたもの、生活習慣(食習慣)に関連する要因があげられます。これは生活リズムが乱れることで、脳の『視床下部』の働きに悪影響を及ぼすからです。
視床下部は、自律神経の働きやホルモンの分泌をコントロールしている重要な役割りを担っている部位です。ここに異常が生じると、自律神経失調症やホルモンバランスの崩れから生じる症状が身体にも心にも出てきます。
自律神経とホルモンはお互いに影響しあっています。
自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れます。逆にホルモン分泌に乱れが生じると自律神経のバランスが崩れます。
食生活は、ホルモンに直結します。栄養バランスだけではなく、陰陽のバランスも考慮しなければなりません。悪い食事内容(良いものでも偏った食事)を続けていると、ホルモンバランスが乱れます。そして自律神経にも影響を及ぼすこととなります。
視床下部はストレスに対しても敏感に反応します。過労やストレスが蓄積されていくことにより自律神経やホルモンのバランスを維持することが難しくなります。
このバランス維持には『睡眠』が大切です。
そう!『睡眠の質』です。
『睡眠の質』が悪いと視床下部にも悪い影響を及ぼします。
結果として自律神経、ホルモンバランスの崩れを引き起こします。
そして食事!
女性ホルモンの代謝に働きかけ、バランスを整える作用に長けている栄養素がビタミンB6です。
生理前のホルモンバランスの乱れから生じる『月経前症候群』や『妊娠中のつわり』『妊娠中の躁鬱』などの症状を緩和するとされています。
ビタミンB6を多く含む食べ物としては、マグロ・カツオといった魚(赤身)などが挙げられます。
また、新鮮な赤身には、ミオグロビンが含まれますので、良い血液をつくり一石二鳥です。ただし、付け合わせの野菜も大切。
B6は、大豆製品やナッツ類、にんにく、バナナなどにも比較的多く含まれています。
次にビタミンE。
ビタミンEはホルモンの分泌器官である脳下垂体や卵巣などの細胞膜酸化を防ぐ作用があります。この働きにより細胞膜が安定します。その結果、ホルモン分泌バランスが整えられます。ビタミンEが不足すると、ホルモンバランスに乱れが生じ、月経不順を起こしやすくなります。
ビタミンE不足は更年期にみられる諸症状が多く現れます。
アーモンドなどのナッツ類、植物油(亜麻仁、オリーブ、グレープシード等)うなぎ、カボチャなどにもビタミンEは比較的多く含まれています。
次にパントテン酸。
パントテン酸は、副腎皮質機能を活性化させて副腎皮質ホルモンの分泌を促進する作用があります。吹き出物、ニキビなどの肌トラブル、アレルギー性疾患の諸症状を緩和する効果が期待できます。また、副腎皮質ホルモンには抗ストレス作用があります。
ストレスから生じる躁鬱、イライラ、粗い言動(木津の場合はただの粗悪な暴れん坊)を抑える効果があります。
食材としては、納豆、落花生、アボカド、干し椎茸、ウナギ、レバー類(動物性タンパク質)などがあげられます。
肩甲骨の可動域を広げる運動も、副腎皮質ホルモン分泌を促します。
最後に『イソフラボン』。
大豆に含まれていることで有名な『イソフラボン』はポリフェノールの一種です。
イソフラボンは『植物性エストロゲン』ともいわれ、体内で女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをします。
女性ホルモンの減少による更年期障害の諸症状や生理不順の改善などに効果が期待できます。
イソフラボンは豆腐、納豆、豆乳、みそ、醤油などの大豆食品全般に含まれています。
以上、サラッとまとめてみましたが、偏りには気をつけてください。大切なのは栄養素だけではありません。
これらの食材(命)を「美味しくいただく」創意工夫が大事!
味覚、嗅覚、視覚、触覚を楽しみ、喜んでありがたくいただくこと!に尽きます!!
あー。それから男衆もホルモンバランス崩れるとタチ悪いっすよー。
木津龍馬
写真は宮崎高原(たかはる)町の空です。
感謝。