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霧島便り

■霧島便り39

【まちの小さな車屋さん】
山用に買った15年以上前のガタガタおんぼろジムニーの車検がきた。

さて、どこに出そうかと考えていたところ、霧島牧園町に小さな車屋を見つけた。

家族で営んでいる、国道沿いの小じんまりした車屋さん。

ドアをたたくと、30前半らしき若い夫婦が対応してくれた。

白いツナギにオイルが染みてイイ感じ。

青年の眼がきれい。

それが第一印象。

男塾に来ているようなタイプ。


名刺をいただくと

「本気のアフター。生涯無休。24時間緊急連絡先。」と書いてある。


決めた。即決。速決。


車を高千穂の事務所まで取りに来ていただく約束をした。


電話で何回かやりとりをしたとき、またまた感心してしまった。


けっこうこちらがワガママ無理難題を言うのだが、決して「NO」とかえさないのだ。


「わかりました。」

「やってみます。」

「承知しました。」

「お気に召さなければまた言ってください。すぐにやり直します」


話がはやい。

応答がはやい。

迷いがない。

ありがたい。

気持ちいい。



後日、夫婦でジムニーを引き取りに来た日、目の前で椎茸を摘んでお渡しした。

そのときのご夫婦の所作にまたヤラれた。


大事そうに椎茸を両手で受け取ってくれたのである。

両手で丁寧に…


うるっときた。


あんまり嬉しかったので、ペットボトルの霧島茶を二本わたした。

それも両手で受け取ってくれた。


またうるっときた。


当たり前っちゃ当たり前なのだが、メッチャ嬉しい瞬間の連続だった。


あーありがたい。


これだけのことなのですが、じわ~っとしみた。


秋の終わりの昼さがり。


ほわ~っとしみた。


また霧島が好きになった。


木津はコンピューターはオッペケペーでまるで駄目だが、機械イジリは大好きである。

特に、コンピューター制御全盛の昨今、アナログの古い車やバイクをイジリだしたら止まらない。

そんなおいらだが、マニアックな目でみても、車屋さんの仕事は丁寧であった。

整備もガッツリちゃんとしていたことは、いうまでもない。


感謝。


木津龍馬



木津龍馬

調和力ごはん