■霧島便り16
【桜島】
桜島・錦江湾は世界でも類をみないカルデラ。
そして、海の中までもが「国立公園」。
世界中の火山学者や地質学者たちが、「死ぬまでには必ず訪れたい」と口々に語る場所。
それが桜島です。
その理由は
今現在も、何回もの噴火が毎日のように行われている環境下であること。
そして、島の内外、周辺に、何万人もの人々が共生できていること。
このように、海底からの生命のダイナミズムが、住民生活の近しい場所で研究できる場所というのは、それほど希なのです。
ハワイにあるキラウェア火山をはじめ鹿児島の姉妹都市である、ナポリやイタリアのエトナ火山など、地球上には活火山のもとで生活する人々はたくさんいます。
しかし、鹿児島桜島一帯ほどの条件下は本当に貴重なのです。
大自然の奇跡が、連続運動を続け、直接的に体感できる桜島には、今なお、陸続と世界中からトップ頭脳研究者たちが集まってきています。
彼らはこの日本国、桜島が地球生命の全ての雛形であることを知っています。
学者たちも、桜島の母性と、海底にある広大かつ繊細な、生命力を求めてやってくるのでしょう。
霧島の高千穂にも、桜島の噴火による大地の振動が、毎日のように伝わってきます。
たしかに
地球は生きているのだと
教えてくれるのです。
合掌
礼拝 木津龍馬