■霧島便り155
【三つ葉のちから】

写真はわが家の三つ葉。
三つ葉は春が旬。陰性。
野菜というよりは精油成分を含んでいますからハーブ類です。
薬効としては食欲増進が期待できます。
全草を陰干しして乾燥させたものを、生薬名で「鴨児芹(おうじきん、かもこぜり)」と呼びます。
カロチン、カルシウム、ビタミンC、などを多く含み、鎮静作用、去痰、はれもの、二日酔いに効果が期待できます。
特に薬用に適しているのは青三つ葉です。
胃腸の弱い人には、青菜類に三つ葉を加えて野菜ジュースにすると、飲みやすく、食欲を増すことができます。人参、キャベツ、トマト、りんごを加えると青菜類や三つ葉だけよりも飲みやすいと思います。
また、昔から痰をきる方法として三つ葉酒がよく利用されていました。
三つ葉を陰干しして乾燥させ、お酒に浸します。他の薬用酒のように何日も漬け込む必要はありません。浸す程度で大丈夫です。
他に面白い活用法があります。
赤ちゃんが夜泣きをするとき、三つ葉の葉をつぶし、ガーゼ等で包んで絞ります。その絞り汁でほんの少しだけ赤ちゃんの口元を濡らします。三つ葉には神経を静める作用があるので手軽に利用できます。
大人も同様に、仕事などで神経をつかったときや、イライラして寝つきの悪いときに利用します。
二日酔いや乗り物酔いの改善には、三つ葉の黒酢みそあえがよく効きます。
虫刺されや、腫れ物ができたときには、三つ葉の葉を少量の塩でもみ、貼り付けるとよいでしょう。一晩で約3回ほど貼り替えるとよいと思います。
根三つ葉の場合には、根も捨てずに料理に利用しましょう。水でよく洗いヒゲ部も一緒に小分けにして、キンピラや天ぷらにしていただきましょう。
お蕎麦などの薬味として有名な三つ葉ですが、単体でもすばらしい薬効ですね。
ぜひ三つ葉さまをみなおしてくださいませませ!
\(^o^)/
プランターでも簡単に育てることができます!
木津龍馬