■霧島便り153
【番外・トカゲ】
今日は土砂の補強工事。
ニュースにもならない場所。日本中あちこちで行われているのだろう。
土を移動させていると、せき止められ乾いているはずの高台から新たな土砂が落ちてきた。
危うく作業員の1人が巻き込まれそうになった。
「表面が乾いても、中は濡れちょるから皆気をつけよ。」
現場でおっちゃんたちが前もって話していた。
見た目ではわからない経験からの言葉。
それでも事故は起きる。
最善を尽くしているはずだが、絶対は無いのだ。
人の力など自然界にはおよばない。
たまたま許され、生かされているだけなのだ、と実感する。
慣れたころに事故も多いという。
病気、仕事でもそうだ。
リスク回避。予測。
想定外も常に「ある」と知る。
表面化したときには「遅い」ことも多い。
一瞬一瞬を真剣に取り組まなければ、すなわちそれは「死」を意味する。
僕たちは、自然によって、生かされている。
愛されている。
まだまだ
なーんにもわかってないことがわかります。
作業を終え、後かたづけの最中にコンクリートブロックの中に、トカゲくんがいた。
あらまー。こんにちは。
トカゲちゃんかも知れん。かなりの美形である。
しかも、携帯を取り出して写真を撮るまで律儀に待っていてくれるのです。
わがままにつきあってくれてありがとうございまーす!
なんとも泣けます。
で、片付けの途中で携帯をいじってたら怒られた。(T-T)
だせぇ。
おあとがよろしいようで。
感謝。
木津龍馬
