■霧島便り141
【霧島生活で思うこと】
東京、浜松から霧島へ帰り、今日は雨で土木作業は休み。
肉体労働は雨での休みが有難く、ヘタレの証明です。
若いころは、借金返済のためにありとあらゆるガテン系バイトをやってきましたが、40後半の今とはまったく感覚が違います。
白状すると、10~30歳のころはガテン系バイトをしていることが恥ずかしく、誰にも明かしませんでした。
なぜなら、天気に左右される仕事をバカにしていたからです。
決定的に嫌になった出来事は、当時、新宿の高層ビルでゴンドラに乗ってガラス窓の掃除をしていたとき、突風にあおられて何十メートルも下に落っこちそうになったときと、工事現場の穴に落ちた体験です。
今では、鈍感な僕でも、天気に左右される仕事だからこそ、人の傲慢さや自然の偉大さを実感します。
農作業もしかり、漁師の仕事もしかり、土木作業もしかり。
よくよく考えてみればわかることですが、すべての生活を支えているのは、「第一次産業」に従事している方々があってのことだし、泥や埃にまみれ危険の中を作業する人たちがいればこそです。
そんな方々には本当に頭が下がります。
僕は子どもの頃、自分の父親に「父ちゃんみたいに作業服を着る仕事はせんっ!(しない)」と悪魔のような発言を何度もしたことがあります。
酷いことです。
恥ずかしいかぎりです。
自然の中で生活をしていてわかることがたくさんあります。
色々な動物たち、虫、爬虫類、天気、植物、などなど、現実的にはキレイ事だけでは片づけられない、やること、やらなければならないことが山ほどあります。
憧れているのと実際では、体験しないとわかりませんでした。
僕は独り者だからまだよいのですが、子育てをしている親御さんたちの姿をみると、スッゲーと思います。
自分の甘さにもムチをうてます。
東京から故郷に還ることを許してくれた両親、霧島に住むことを許してくださった氏神様、長男として両親に親孝行の仕方を教えてくれた恩師。
そして関東を離れても、おつきあいくださる受講生の皆さま。
何より、いまも生かしてくださる天地。
心より
感謝申し上げます。
霧島はたくさんの花が咲いています。
ありがとうございまーす。m(__)m\(^o^)/m(__)m
木津龍馬 拝


