■霧島便り128
【工事現場から洞窟へ】
今回の現場は熊本。
落石防止の工事現場は初めて。
当たり前だが、扱う重機も道具も道路工事とは違う。
人の力でしか処理できない所も多く、見た目よりキツく危険で過酷。大きな岩がごろごろある。
ぼ~っとして、日本中の山道を走っているが…知らなかったなぁ…。なめてたなぁ。
慣れたつもりが、あい変わらず、僕はヘタレで迷惑かけっぱなし。
工期にも余裕がなく、土日返上の現場らしい。
鼻の中も耳の中も口の中も、ジャリジャリ真っ黒である。
しかし、帰り道はご褒美をもらった。
鍾乳洞と、湧き水。
近くにある球泉洞は、九州最大の長さを誇る鍾乳洞として有名だが、ここは違う。
球磨川から少し山に入った場所。
近場の地名も「神瀬」「八龍」とはこれいかに。
涼しい風に誘われて
山に入ってみると
大きな洞窟があった。
横穴から縦穴に変わる。
かなり深い。
冷たい風が奥から流れ出ている。
観光地ではない洞窟。
コウモリが束になって飛び
しばらく幻想的な闇と光に見入ってしまった。
湧き水が
しこたま、うまかった。
大自然の造形の美しさ。
泣いた~。
感動した。
木津龍馬 拝

