■霧島便り125
【残りひとつの日】
鹿児島から羽田へ
残り最後の一席
羽田のレンタカーコンパクトサイズ
残り最後の一台
西東京の駐車場
残り一台分
羽田のホテル
残り最後の一部屋
コンビニのゲロルシュタイナー
残り最後の一本
この日は
残りひとつの日
すべてすべりこみ
最後のひとつは
昔っから気がひける
久しぶりに自分で運転した首都高は
大雨と大風の中大渋滞
住んでいたマンションも芝浦インターから霞んで見えた
都心の桜も
この雨で
散るのだろうか
いま
雨も風もやみ
桜色の
夕闇の中で
富士山が顔を出してくださった
おつかれさまでした
空よ
いつも御見護り
ありがとうございます
木津龍馬 拝

