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霧島便り

■霧島便り12

【曼珠沙華】


曼珠沙華


彼岸花=曼珠沙華。

花言葉は

「情熱」「独立」「再会」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。


根は二つに分かれ人間の姿を表わすとされ、大昔はこの根に人の姿を刻み、これが妊娠に効果があるものと考えられました。このことは聖書の中でも触れられており、パレスチナ地方では、今も信じられている地域があるようです。

世界大戦時、食糧難には日本でも曼珠沙華のでんぷん質を、非常食として利用していた地域もありました。


しかし、元来、扱いが難しい毒性の強い植物で、無毒化する方法を知る人でも、今では食しません。


また、この植物を地面から引き抜くと、「人の命を奪う叫び声を発っする」と伝えられていました。

死刑に処せられた罪人の霊魂が地下に育ち、生命を宿ったのが、この植物である、という言い伝えもあります。

かのシェイクスピアも「ロメオとジュリエット」四幕三場で、この植物について触れています。

また、日本では昔から、この花を摘んではいけないと、止められたものです。

死人花、幽霊花ともいわれ、ネガティブなイメージで縁起の悪い花とされていました。
秋の彼岸の頃に、寺の境内や墓地などに多く咲くため、気味の悪い花にされてしまったのだと思います。
マンジュシャゲという呼び名は、法華経の「魔詞、蔓陀羅華、蔓珠沙華」からきたといわれています。

蔓珠沙華は梵語で「赤い花」とか「天上」の意味です。

※余談
北原白秋が「蔓珠沙華」を歌うことにより、死人花とか幽霊花とかいうネガティブなイメージを、覆してくれました。

木津龍馬 拝

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