■霧島便り114
【骨とカルシウム】
人体は約200個の骨で形成されているといわれています。それらの骨は成長期が終った成人でも、一生涯、生成成育、新陳代謝を繰返し新しく生まれ変わり続けています。
骨は骨芽細胞(陽性の働き)によって作られます。骨芽細胞は血中のカルシウムを取り込みながら、骨を作っていきます。
一方、作られた骨は破骨細胞(陰性の働き)が溶解させます。
そして、骨中にあるカルシウムは血液中に放出されます。
これも陰陽の循環システムです。
このようにして骨はたえず修復、破壊を繰返しています。
骨の主成分は、タンパク質とリン酸カルシウムです。骨の中のカルシウムとリンの量を
「骨量=骨塩量」といい、単位体積内の骨量を「骨密度」といいます。
骨芽細胞と破骨細胞の活動バランス(均衡)がくずれ、骨を溶解する働きの方が強くなると、骨密度が減少して「骨粗鬆症」となります。
骨は肉体を支え、身体運動の軸となります。そして、体内カルシウムの99%を蓄えています。つまりカルシウムの貯蔵庫というわけです。
このカルシウムは細胞の活動を正常に保つために欠かせない物質ということは皆さまご存じのことでしょう。
『骨とカルシウム2』に続く
木津龍馬

この写真、本文とはまったく関係ありませんが、桜の蜜をいただく蜂さんの絵!